ヤケド

ヤケドとは?

ヤケドとは?

ヤケド(熱傷)は、熱によって皮膚がダメージを受けた状態です。熱いものに触れた瞬間だけでなく、低温のものに長時間触れていた場合にも起こります。大阪市中央区・谷町線天満橋駅すぐの天満橋ほりお形成外科では、ヤケドの治療を行っています。
ヤケドは初期治療が非常に重要です。受傷直後の適切な処置が、その後の治り方や傷跡の残り方を大きく左右します。ヤケドをしてしまったら、まずは冷やし、できるだけ早く医療機関を受診してください。

こんな時はすぐにご相談ください

  • 熱いものに触れてしまった
  • お湯や油がかかってしまった
  • 水ぶくれができた
  • 皮膚が赤くヒリヒリする
  • 低温ヤケド(カイロ、湯たんぽなど)
  • ヤケドの跡が気になる

ヤケドの原因

ヤケドには様々な原因があります。

  • 高温の液体:ラーメンのスープ、ポットのお湯、味噌汁など
  • 高温の固体:フライパン、アイロン、ストーブなど
  • 高温の気体:炊飯器やポットの蒸気など
  • 火炎:火災、調理中の引火、衣服への燃え移りなど
  • 低温熱傷:カイロ、湯たんぽ、電気毛布などに長時間接触
  • 日焼け:強い紫外線によるもの

ヤケドの深さは、接触した温度と時間に比例します。お湯はかかった瞬間から温度が下がるため比較的深くなりにくいですが、火が燃え移った場合は消し止めるまで温度が変わらないため深くなりがちです。湯たんぽなど低温のものでも、一晩中接触していると深いヤケドになることがあります。

ヤケドの深さと分類

ヤケドは深さによって分類され、治り方や傷跡の残り方が異なります。

Ⅰ度熱傷

皮膚の表面(表皮)だけのヤケドです。赤みや痛みを伴いますが、数日で治ることがほとんどです。基本的に跡を残さずに治療することが可能です。

Ⅱ度熱傷(浅達性)

表皮の下の真皮まで達したヤケドのうち、比較的浅いものです。受傷当日や翌日以降に水ぶくれ(水疱)ができます。傷面に痛みを感じ、水ぶくれの下は赤みを伴います。適切に治療すれば2週間ほどで治り、傷跡が残らないことが多いです。

Ⅱ度熱傷(深達性)

同じ真皮までのヤケドでも、より深いものです。水ぶくれはできますが、痛みは弱いか感じなくなります。傷面は白っぽくなることが多いです。治るまでに4週間ほどかかり、傷跡が残る可能性が高くなります。

Ⅲ度熱傷

皮膚全層、または皮下組織まで達した深いヤケドです。火炎によるヤケドなどで起こります。水ぶくれはできず、傷面は白色や黒色を呈し、痛みを感じません(皮膚の神経も損傷しているため、かえって痛みを感じなくなります)。

自然に治るには1ヶ月以上かかり、傷跡は残るものと考えてください。ダメージを受けた皮膚を切除し、皮膚移植手術が必要になることもあります。

ヤケドの応急処置

ヤケドをしたら、まずは冷やすことが基本です。

冷やし方

  • 流水で15分程度冷やす
  • 氷やアイスパックを使用しても良い

冷やした後は、できるだけ早く医療機関を受診してください。

注意点

  • 冬場は低体温症に注意する
  • 衣服は無理に脱がず、そのまま冷やす(水ぶくれを破らないため)
  • 水ぶくれを自分で破らない
  • アロエや味噌などを塗らない
  • 市販の油性軟膏を塗らない(診察時に状態が見えにくくなります)

治療について

Ⅰ度・Ⅱ度熱傷(浅達性)

軟膏による保存的治療が基本です。最初の1~2週間は数日おきに、その後は傷の状態に応じて通院していただきます。

Ⅱ度熱傷(深達性)

軟膏治療で経過を見ることが多いですが、傷の状態に応じて適切な軟膏に変更していくことが大切です。同じ軟膏を漫然と使い続けると治りが悪くなることがあります。また、細菌感染を合併すると治りにくくなりますので、適切な処置が重要です。

傷跡が残りやすい深さのヤケドですが、できる限りきれいに治すためには、日本専門医機構認定形成外科専門医の診察を受けられることをおすすめします。

Ⅲ度熱傷

ダメージを受けて自然に治ることが見込めない皮膚は、早めに切除した方が良いことが多いです。範囲が広い場合や皮膚移植手術が必要な場合は、連携医療機関へご紹介いたします。

ヤケドの傷跡

ヤケドが治った後、傷跡が残ることがあります。

肥厚性瘢痕

傷跡が赤く盛り上がることがあります。時間とともに落ち着いていきますが、気になる場合は圧迫治療やステロイド外用・注射などで改善を促すことができます。

瘢痕拘縮(ひきつれ)

関節部のヤケドでは、傷跡が縮んでひきつれを起こすことがあります。動きに支障が出る場合は、手術による治療を検討します。

色素沈着

ヤケドの跡が茶色っぽく残ることがあります。時間の経過とともに薄くなっていきますが、日光や刺激を避けることが大切です。

お子さんのヤケドについて

お子さんは好奇心から熱いものに触れてしまうことがあり、深いヤケドになりやすい傾向があります。

お子さんの場合は、大人と治療方針が異なることもあります。手術が必要なレベルのヤケドでも、一旦は保存的に治癒させ、しばらく経過をみた後に必要な部分だけ手術を行う場合もあります。ただし、経過が悪化していると判断した場合は、ただちに入院できる医療機関をご紹介することもあります。

特殊なヤケドについて

気道熱傷

火災や爆発などで炎や熱気を吸い込んだ場合、呼吸の通り道である気道にヤケドを負っている可能性があります。時間とともに気道周辺が腫れて呼吸困難になることがあり、すぐに救急車を呼んで高度医療機関を受診する必要があります。

化学熱傷

強い酸やアルカリの薬品に触れて起こるヤケドです。特殊な処置が必要なため、専門的な医療機関での治療が必要です。

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